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廃墟マニアが行く・犬島アートプロジェクト

ゴールデンウィークに訪ねたのは津山だけではなく、岡山県は犬島にも行ってきました。
この犬島というのは、元は銅製錬所があり現在はその廃墟が残る小さな島です。
「犬島 製錬所」などで検索すると多くの写真などが見つかりますが、
なかなか興味深い島です。

近年、ここをベネッセが買い取り再生しているという噂を聞き行ってきました。

岡山県犬島の風景・Photomatix処理
(敷地外から作品対象外の煙突を撮影。Photomatix処理。)

犬島アートプロジェクト
http://www.inujima-ap.jp/

丁度雑誌「新建築」でも特集されていました。


新建築 2008年 05月号 [雑誌]

新建築 2008年 05月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新建築社
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: 雑誌



展示は素晴らしかったです。空調機器を使わずに温度管理するシステムや、アートワークなど建築を知らない人でも楽しめる様に工夫されており、一般の方でも十分楽しめる施設でした。(ちなみに作品は撮影禁止とのことで、写真はありません。)

廃墟を期待して行くと期待はずれに終わるかもしれません。これは廃墟マニア的にはなかなか複雑な心境。
0157.JPG
つまり、廃墟は再生されて居ますので、現在は作品という事になります。
現在はまだ手が付けられていない発電所跡もきれいに掃除された後でした。

前の廃墟のままの風景を見たいという人には残念ですが、例えば敷地に建っている煙突は何らかの保護を行わないと近い将来自重で崩れてしまいます。産業遺産を後世に残すためには、ここの様に何らかの形で保護を行う必要がある訳です。犬島では、アートプロジェクトという形で再生する方法を取った訳ですね。

放っておくと無くなってしまうし、保存できても元の形を保つ事は出来ないかもしれない。これが廃墟です。廃墟マニアが廃墟に惹かれる理由の一つが分かった気がしました。

産業遺構の保存も難しい問題です。津山の機関車庫は観光化を目指し、犬島の遺構はアートプロジェクトとして再生を目指しました。これらはまだ運が良い方なのかもしれません。各地では再開発などで古い産業遺産は次々と壊されつつありますが、最近になって、経済産業省などでも「近代化産業遺産群」などを認定するようになりました。
( http://www.meti.go.jp/press/20071130005/20071130005.html )
保護・活用の動きが活発になり、少しでも多くの産業遺構が残って欲しいものです。

以下は、犬島の風景をPhotomatixで処理した物です。

岡山県犬島の風景・Photomatix処理

岡山県犬島の風景・Photomatix処理

岡山県犬島の風景・Photomatix処理













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