MacBook Pro 2018 13″ TB Boot CampでeGPU(外付けGPU)を試す ( 外付けSSD起動 boot camp ) [Mac]
※この記事は、試行錯誤の過程を記したものであり、何らかの動作の保証を行うものではありません。
(2019-08-21 追記: Windows 10のupdate 1903 にて、eGPUの動作の改善が有った模様であり、
eGPU装着のままの起動などが可能になる?など噂あり。時間があれば調べてみようと思います。)
2018年の年末、WindowsデスクトップとMacの更新時期が迫り、いろいろ検討した結果、
2018年に更新された、MacBook Pro 13インチ Touch Bar モデルを導入することにした。
結局、CTOでカスタマイズし、SSDが256GBのモデルを選択したのだが、これは、512GB程度の外付けSSDを繋げれば、Windowsなどを全部そちらに入れることができるので、容量の問題は起きないだろうとの目論見であった。
実際には、下記のページなどを参照し、外付けSSDにWindows 10をインストールしていったのだが、
思わぬところでつまづいた。
MacBook Proで外付けSSDからWindows 10を起動する
https://blue1st.hateblo.jp/entry/2018/02/18/061620
2018年に購入した最新のMacには、Apple T2 セキュリティチップが搭載されており、
少なくとも「外部起動」を許可する必要があった。(後ほど、eGPUの設定の関係で、安全な起動の設定も変更することになった。)
「安全な起動」について
https://support.apple.com/ja-jp/HT208330#nosecurity
そして、このMacBook Proでは、eGPU(外付けGPU)を使ってゲームもするつもりであったので、
Razor Core X と、Radeon RX 580 も購入した。
※なお、Razor Core Xは6kgくらいあるので、持ち帰る場合はキャリカート、配送にしたら重量物として扱われるので注意である。秋葉原のTSUKUMOのRazor Shopで購入可能。
実際に繋いでみたら、問題が発生して動作しなかった。
問題点1:eGPUをつないだままだと、Windowsが起動しない
eGPUをThunderboltで接続し、電源を入れた状態でWindowsを起動しようとすると、
ログオン画面までたどり着けないようだ。
この問題については、下記を参照に、rEFIndを導入することで解決した。
eGPU でどこまでゲームが速くなるか?
http://battleformac.blog.jp/archives/52437855.html#bootwithegpu
問題点2:エラーコード12が出て、eGPUが起動しない
rEFIndの導入で、ログオンまでできるようになったが、デバイスマネージャーのRX580の項目に、
「このデバイスが使用できる空きリソースが不足しています(コード12)」が出て利用できなかった。
いわゆる、error 12 (This device cannot find enough free resources that it can use)の問題である。
これについては、下記を参照に接続方法と設定を変えて、動作に成功した。
https://egpu.io/forums/builds/mid-2018-13-macbook-pro-touchbar-rx-vega-5632gbps-tb3-mantiz-venus-w10-1803-theitsage/
MacBook Pro 2018 13inch TouchBarのケースで、”Complete Boot Camp driver installation then open Device Manager to disable PCI Express Root Port #9 - 9DB0 (to right Thunderbolt 3 ports) [in Windows]”とある。
ということで、本体の右側のUSB-Cポートに接続していた物を全部はずし、
本体の左側のUSB-Cポートのみを使うようにした。Razor Core Xは、左側のディスプレイに近いポートに接続し、左側のディスプレイから遠いポートにUSBハブを接続した。
そして、Intel(R) PCI Express Root Port #9 - 9DB0 を無効に設定したのである。
この設定を行うことにより、RX580を使うことに成功したのだ。
※なお、2018年に購入したMacBook Proだと、DSDTテーブルの編集までは必要なさそうだ。
FF14のベンチマークは下記の結果となった。
システム環境:
Windows 10 Home 64 ビット (6.2, ビルド 9200) (17134.rs4_release.180410-1804)
Intel(R) Core(TM) i5-8259U CPU @ 2.30GHz
16228.098MB
Radeon RX 580 Series (VRAM 8172 MB)
SCORE:8811
平均フレームレート:61.122
評価:非常に快適
-非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。
ちなみにFF15のベンチマークはこのようになりました。
(2019-08-21 追記: Windows 10のupdate 1903 にて、eGPUの動作の改善が有った模様であり、
eGPU装着のままの起動などが可能になる?など噂あり。時間があれば調べてみようと思います。)
2018年の年末、WindowsデスクトップとMacの更新時期が迫り、いろいろ検討した結果、
2018年に更新された、MacBook Pro 13インチ Touch Bar モデルを導入することにした。
結局、CTOでカスタマイズし、SSDが256GBのモデルを選択したのだが、これは、512GB程度の外付けSSDを繋げれば、Windowsなどを全部そちらに入れることができるので、容量の問題は起きないだろうとの目論見であった。
SanDisk 外付SSD 500GB エクストリーム ポータブル 読出し速度 最大550MB/秒 USB3.1 Gen2対応 データ復旧ソフト付(1年間利用特典) SDSSDE60-500G-J25
- 出版社/メーカー: サンディスク
- メディア: Personal Computers
実際には、下記のページなどを参照し、外付けSSDにWindows 10をインストールしていったのだが、
思わぬところでつまづいた。
MacBook Proで外付けSSDからWindows 10を起動する
https://blue1st.hateblo.jp/entry/2018/02/18/061620
2018年に購入した最新のMacには、Apple T2 セキュリティチップが搭載されており、
少なくとも「外部起動」を許可する必要があった。(後ほど、eGPUの設定の関係で、安全な起動の設定も変更することになった。)
「安全な起動」について
https://support.apple.com/ja-jp/HT208330#nosecurity
そして、このMacBook Proでは、eGPU(外付けGPU)を使ってゲームもするつもりであったので、
Razor Core X と、Radeon RX 580 も購入した。
PowerColor ビデオカード AMD RADEON RX580搭載 AXRX580 8GBD5-3DHG/OC
- 出版社/メーカー: POWERCOLOR
- メディア: Personal Computers
※なお、Razor Core Xは6kgくらいあるので、持ち帰る場合はキャリカート、配送にしたら重量物として扱われるので注意である。秋葉原のTSUKUMOのRazor Shopで購入可能。
実際に繋いでみたら、問題が発生して動作しなかった。
問題点1:eGPUをつないだままだと、Windowsが起動しない
eGPUをThunderboltで接続し、電源を入れた状態でWindowsを起動しようとすると、
ログオン画面までたどり着けないようだ。
この問題については、下記を参照に、rEFIndを導入することで解決した。
eGPU でどこまでゲームが速くなるか?
http://battleformac.blog.jp/archives/52437855.html#bootwithegpu
問題点2:エラーコード12が出て、eGPUが起動しない
rEFIndの導入で、ログオンまでできるようになったが、デバイスマネージャーのRX580の項目に、
「このデバイスが使用できる空きリソースが不足しています(コード12)」が出て利用できなかった。
いわゆる、error 12 (This device cannot find enough free resources that it can use)の問題である。
これについては、下記を参照に接続方法と設定を変えて、動作に成功した。
https://egpu.io/forums/builds/mid-2018-13-macbook-pro-touchbar-rx-vega-5632gbps-tb3-mantiz-venus-w10-1803-theitsage/
MacBook Pro 2018 13inch TouchBarのケースで、”Complete Boot Camp driver installation then open Device Manager to disable PCI Express Root Port #9 - 9DB0 (to right Thunderbolt 3 ports) [in Windows]”とある。
ということで、本体の右側のUSB-Cポートに接続していた物を全部はずし、
本体の左側のUSB-Cポートのみを使うようにした。Razor Core Xは、左側のディスプレイに近いポートに接続し、左側のディスプレイから遠いポートにUSBハブを接続した。
そして、Intel(R) PCI Express Root Port #9 - 9DB0 を無効に設定したのである。
この設定を行うことにより、RX580を使うことに成功したのだ。
※なお、2018年に購入したMacBook Proだと、DSDTテーブルの編集までは必要なさそうだ。
FF14のベンチマークは下記の結果となった。
システム環境:
Windows 10 Home 64 ビット (6.2, ビルド 9200) (17134.rs4_release.180410-1804)
Intel(R) Core(TM) i5-8259U CPU @ 2.30GHz
16228.098MB
Radeon RX 580 Series (VRAM 8172 MB)
SCORE:8811
平均フレームレート:61.122
評価:非常に快適
-非常に快適に動作すると思われます。お好みのグラフィック設定でお楽しみください。
ちなみにFF15のベンチマークはこのようになりました。
はじめまして、onoderaと申します。
現在macbook pro 2018 15インチにて、外付けSSDにWindows 10をインストールしようと試行錯誤しており、こちらのサイトにたどり着きました。
記事内にあった下記のリンク先を参照してインストールをしようとしたのですが、外部起動を許可しても上手くゆかず、、、、
MacBook Proで外付けSSDからWindows 10を起動する
https://blue1st.hateblo.jp/entry/2018/02/18/061620
macbookpro2018でインストールする際に、リンク先の手順以外に何かやらなければならない事があれば、ご教示いただけないでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。
by onodera (2019-04-16 00:43)
2018年以降のモデルでは、セキュリティチップを搭載していることを考慮して、「外部メディアからの起動を許可する」に加えて、「中程度のセキュリティ」or「セキュリティなし」を設定する必要なのかもしれません。
https://support.apple.com/ja-jp/HT208330#nosecurity
私は結局、「セキュリティなし」でインストールしたので、
「完全なセキュリティ」のまま、外付けSSDでのインストールをおこなったことはないのですが、
「完全なセキュリティ」の説明の欄に、「Windows:Boot Camp アシスタントを使って Windows をインストールする必要があるという警告メッセージが表示されます。」と記載があり、これはつまり、「Boot Camp アシスタント以外からのインストールが失敗する」とも解釈でき、外付けSSDからのインストールに問題が発生するのではないか、と推測しました。
推測に過ぎない情報ですみませんが、ご提示頂いた手順との差と言えば、そのような点のみではないかと思われるため、コメントさせ頂きました。
by myoji (2019-04-16 01:32)
↑「中程度のセキュリティ」でも、「Windows:Boot Camp アシスタントを使って Windows をインストールする必要があるという警告メッセージが表示されます。」が表示されるとあるので、外付けからのインストールはダメなのかもしれませんね
by myoji (2019-04-16 10:37)
ご返答ありがとうございます!帰宅して再度試してみようと思います。
今試している外付けSSDはsata SSD なのですが、NVMeじゃないと上手くインストールできないのですかね…
by onodera (2019-04-16 12:44)